点心柏家について
Otonamiの料理講習の始めに、大野友之の自己紹介として、点心柏家の最後の弟子とお伝えするものの、点心柏家自体はもう無くなってしまって、何とも心許ないと思っていました。
けれど、有り難いことに、しっかりと書籍にしてその仕事を残していただいておりました。心から感謝いたします。
『懐石料理を楽しむ 築地・柏家の味と技』
この本には、昭和46年から平成10年迄開かれていた、女将の村田冨貴子さんの膨大な料理講習会の献立とその内容。
畠山即翁が益田鈍翁追善の茶会を催し、その折、料理人の漆山四郎さんの出征を祝い万歳をした記録などあり。戦争に行きもう帰らないかも知れない料理人の為にも名残の茶事を催す即翁。柏家は強い絆で茶人畠山即翁と心から結ばれていたと感じずにいられません。
さらりと書いてありますが、読んでいるとその関係の温かさに打たれます。
亭主の修行先、点心柏家のご紹介です。
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